お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第八十五回:決算整理(4-1)

税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。

 

85回目の本日は【決算整理】の4回目。

貸倒れについて学んでまいります。

貸倒れに関しては、今回から計3回に渡って学んでいく予定です。

  

①貸倒れとは

 得意先の倒産などの理由で、その得意先に対する売掛金受取手形が回収できなくな

 ることを貸倒れといいます。

 貸し倒れが発生したときは、回収不能となった売掛金(資産)や受取手形(資産)を

 減少させます。

 また、回収不能となった売掛金受取手形が当期に発生したものなのか、前期以前に

 発生したものなのかによって、借方に計上する勘定科目が異なります。

②当期に発生した売掛金受取手形が貸し倒れたとき

 当期に発生した売掛金受取手形が貸し倒れとなってしまった場合、借方の勘定科目

 は貸倒損失(費用)によって処理をします。

 例)得意先が倒産し、同社に対する売掛金10,000円が貸し倒れた

   (1)仕訳 (貸倒損失) 10000 (売掛金) 10000

③貸倒引当金とは

 ②のように売掛金受取手形は貸し倒れてしまう恐れがあるため、決算時には残った

 売掛金受取手形が貸し倒れた際に備える処理をします。

 この貸倒れに備えて計上する金額貸倒引当金といいます。

④貸倒引当金とは

 貸倒引当金は、決算日の売掛金受取手形の残高のうち、次期以降に貸倒れが生じる

 と予想される金額を見積もって設定します。

 具体的な金額は、以下の計算式によって求めます。

 貸倒引当金の設定額=売掛金受取手形の期末残高×貸倒設定率

 ※日商簿記3級の場合、貸倒設定率は問題文に与えらえているようです

 

 

ということで、今回はここまで。

次回は貸倒引当金の設定について学んでまいります。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がありましたら、どうぞまたお越しくださいませ。