お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第百回:決算整理(11-1)

税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。

 

100回目の本日は【決算整理】の19回目。

本日から数回に分けて、決算整理の流れ全体を復習していきます。

今回は、試算表作成から決算整理までの全体の流れをおさらいします。

 

①決算整理の流れ

 決算時にはまず、仕訳帳から総勘定元帳に転記する際にミスがなかったかを確認する

 ために、試算帳を作成します。

 試算帳を作成した後、経営成績や財政状態を正しく表すために、決算整理という修正

 手続きを行います。

 決算整理の際には、精算表を作成・使用します。精算表とは、決算整理前試算表から

 決算整理を行い、損益計算書(P/L)および貸借対照表(B/S)を作成するまでの過程

 を1つにまとめた表のことをいいます。

 精算表の記入ルールは

 (1)残高試算表の勘定科目と金額を、勘定科目欄・試算表欄に記入します。

 (2)決算整理手続きにもとづいて決算整理仕訳を行い、決算整理仕訳の金額を修正

    記入欄に記入します。

 (3)試算表欄の金額と修正記入欄の金額を加減算して、損益計算書(P/L)欄また

    は貸借対照表欄(B/S)に記入します。資産・負債・資本の金額は貸借対照表

    欄に、収益・費用の金額は損益計算書欄に記入します。

 (4)金額を加減算するときは、修正記入欄の金額が試算表欄と同じ側(借方同士ま

    たは貸方同士)に記入されたときは加算し、試算表欄と逆の側に記入されたと

    きは減算し、貸借対照表欄または損益計算書欄の残高がある側に記入します。

 全ての決算整理が完了した後、損益計算書欄及び貸借対照表欄の借方合計と貸方合計

 の差額によって、当期純利益(または当期純損失)を計算します。

 損益計算書欄の収益合計(貸方合計)が費用合計(借方合計)よりも大きい場合は当

 期純利益、収益合計が費用合計よりも小さい場合には当期純損失となります。

 

 

ということで、本日はここまで。

次回からは簿記3級試験で扱う決算整理項目9種類のおさらいを行います。

 

ご一読を頂きまして、ありがとうございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。