お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第110回:決算整理(11-12)
税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。
110回目の本日は【決算整理】の30回目。
今回は「費用の前払」について振り返ります。
①費用の前払
①ー1:当期の決算時の処理
当期に支払った費用に次期分が含まれている場合には、これを当期の費用から差し引
きます。これが費用の前払であり、費用を減少させるため、貸方に記入します。
また次期分の費用を当期に前払いしているため、次期にその分だけサービス受ける権
利が生じます。この権利は前払費用(資産)で処理をします。
なお、前払いしている費用の内容を明らかにするため、前払家賃・前払地代等で処理
をすることもあります。
例)決算において、支払家賃12,000円のうち1,000円は次期の費用である。
(1)仕訳をする
仕訳 : (前払家賃) 1000 (支払家賃) 1000
(2)精算表に記入する
精算表 .
勘 定 | 試 算 表 | 修正 記入 | 損益計算書 | 貸借対照表 | .
科 目 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | .
支払 家賃| 12000|ーーー|ーーー|→1000|→11000| | | | .
前払 家賃| | | 1000|ーーー|ーーー|ーーー|→1000| | .
①ー2:次期の期首の処理
当期に前払計上した費用は、次期の期首(翌期首)に決算整理仕訳と逆の仕訳を行っ
て、元の費用の勘定に振り戻します(再振替仕訳)。
例)期首につき、前期末に前払処理した支払家賃1,000円について再振替仕訳を行う。
(1)仕訳をする
仕訳 : (支払家賃) 1000 (前払家賃) 1000
という事で、本日はここまで。
次回は「収益の前受」について振り返ります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。