お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第119回:決算手続(2-3後編)
税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。
119回目の本日は【決算手続】3回目の後編。
今回は財務諸表の作成のうち、貸借対照表の作成について学びます。
①財務諸表の作成
一会計期間が終わったら、財務諸表(損益計算書と貸借対照表)を作成します。
損益計算書は、一会計期間の収益と費用から当期純利益(または当期純損失)を計算
した表で、企業の経営成績を明らかにするために作成されます。
また貸借対照表は、決算日における資産・負債・資本(純資産)をまとめた表で、企
業の財政状態を明らかにするために作成されます。
※合計残高試算表
合計残高試算表 .
借方残高 | 勘定 科目 | 貸方残高 .
15000| 現 金 | .
12000| 売掛金 | .
140| 前払保険料 | .
300| 繰越 商品 | .
30000| 備 品 | .
| 買掛金 | 9700.
| 未払法 人税等 | 2640.
| 貸倒引当金 | 240.
| 備品減価償却累計額 | 18900.
| 資本金 | 20000.
| 繰越利益剰余金 | 2000.
| 売 上 | 42000.
| 受取手数料 | 600.
20200| 仕 入 | .
10000| 給 料 | .
260| 保険料 | .
5400| 減価償却費 | .
40| 貸倒引当金繰入 | .
100| 雑 損 | .
2640| 法人 税等 | .
96080| | 96080.
②貸借対照表の作成例
(1)貸倒引当金は売掛金(または受取手形)の下に表示します。
(2)売掛金(または受取手形)から貸倒引当金を差し引いた残額を記入します。
12,000円-240円=11,760円
(3)通常、費用の前払額(前払保険料など)は前払費用で、収益の前受額(前受け
地代など)は前受収益で、費用の未払額(支払家賃など)は未払費用で、収益
の未収額(未収利息など)は未収収益で表示します。
(4)繰越商品ではなく商品で表示します。
(5)減価償却累計額は、各固定資産の科目の下に表示します。
(6)各固定資産の金額から、減価償却累計額を差し引いた残額を記入します。
30,000円-18,900円=11,100円
(7)試算表の繰越利益余剰金の金額に、損益計算書の当期純利益(または当期純損
失)の金額を合算します。
貸 借 対 照 表
資 産 | 金 額 | 負債・純資産 | 金 額 .
現 金 | 15000| 買掛金 | 9700.
貸倒引当金 | 240 11760| 資本金 | 20000.
前払 費用 | 140| 繰越利益剰余金 | 5960.
商 品 | 300| | .
備 品 |30000 | | .
減価償却累計額 |18900 11100| | .
| 38300| | 38300.
という事で本日はここまで。
次回は「勘定の締切」について学びます。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がありましたら、どうぞまたお越しくださいませ。