お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第126回:証ひょうからの記帳(3)

税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。

 

126回目の本日は、【証ひょうからの記帳】の3回目。

今回は旅費の精算について、具体例より学んでまいります。

 

①証ひょうとは

 取引は、取引の事実を表す書類にもとづいて帳簿に記録しなければなりません。この

 取引の事実を表す書類を、証ひょうといいます。

 証ひょうには、納品書・請求書・領収書(控え)などの書類のほか、相手方に渡した

 小切手や手形の控え、通帳・振込依頼書などがあります。

②証ひょうからの記帳

 例2)旅費の精算

    出張から戻った従業員から以下の領収書と報告書が提出されるとともに、以前

    に概算払いしていた20,000円との差額を現金で受け取った。

                                .

    |        旅費交通費支払報告書        |

    |                      〇〇一郎|

    |   移動先   | 手段等 | 領収書 | 金額 |

    |   乙乙駅   | 電 車 |  無  |    1800|

    | 丙商事△△支店 | タクシー|  有  |    3100|

    |   帰 社   | 電 車 |  無  |    1800|

                    | 合 計 |    6700|

                             .

    |         領 収 書         |

    |        運賃 ¥3,100‐          |

    |    上記のとおり領収いたしました。    |

    |              ◇◇交通株式会社 |

                             .

    |         領 収 書         |

    |        金額 ¥8,300‐           |

    |       但し、宿泊料として       |

    |    上記のとおり領収いたしました。    |

    |                 ホテル乙乙 |

    ①出張にかかった交通費や宿泊費→旅費交通費(費用)で処理。

     6,700円+8,300円=15,000円

     ※タクシー代3,100円については領収書と旅費交通費報告書の両方に記載があ

      るので、二重計上しないように注意する。

    ②先に旅費交通費の概算額20,000円→仮払金(資産)で処理しているため、貸

     方に記入して減少させる。

    ③従業員から差額を現金で受け取っている→現金(資産)の増加で処理。

     20,000円ー15,000円=5,000円

    仕訳 : (旅費交通費)15000 | (仮払金)20000

         ( 現 金 )  5000 |

 

 

ということで、本日はここまで。

次回は「法人税の納付」についての証ひょうからの記帳を学びます。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がありましたら、どうぞまたお越しくださいませ。