お勉強の回 ~税理士へのいばら道     第十二回:簿記における現金とは?を学ぶ~

こんばんは、santia5です。

今日はお勉強回の12回目【簿記における現金とは】でございます。

今回から数回にかけて、現金・預金とその仕訳について学習してまいります。

 

 

①簿記における現金とは・・・

 一般的に「現金」をイメージするもの=指すものするものはなんでしょう。

 一般的に現金とは「通貨」の事を指します。通貨とは硬貨(500円玉や100円玉)と紙

 幣(1万円札や千円札)のことですね。

 では簿記における「現金」とはなんでしょうか。

 簿記における「現金」とは、「通貨」および「通貨代用証券」の事を指します。

 「通貨代用証券」とは金融機関ですぐに現金に替えられるものの事で、以下の3つが

 通貨代用証券に該当します。

 (1):他人振り出しの小切手

 (2):送金小切手

 (3):郵便為替証書

 (1)と(2)の小切手とは、振出人が支払人(振出人と当座取引のある金融機関)

 に対して受取人に指定の金額を支払うことを委託する為の有価証券の事をいいます。

 振り出し(降り出す)とは小切手に金額を書いて相手に渡す行為のことで、振出人と

 はこれを行った人のこと=小切手で支払いを行う人のことですね。

 当座取引についてはまたの機会に学んでいきますので、とりあえずスルーで。

 (3)の郵便為替証書とは郵便為替による送金の際に発行される証書のことで、受取

人はこの証書と引き換えに郵便局で現金を受け取ることができます。

 では次に(1)(2)(3)の仕訳について学んでいきましょう。

②小切手郵便為替証書の受け取りと仕訳

 小切手・郵便為替証書は現金に該当するので、仕訳上も現金として取り扱います。

 ②-1:他人振出小切手を受け取ったとき

     他人が降り出した小切手を受け取ったときは、通貨を受け取った時と同様に

     現金(資産)の増加として処理をします。

 例)A社はB社に商品2,000円を売り上げ、代金はB社振出の小切手で受け取った。

         借方            貸方     .

   ○/○ (現金) 2000 | ○/○ (売上) 2000

 ②-2:送金小切手や郵便為替証書を受け取ったとき

     送金小切手や郵便為替証書を受け取ったときも、現金(資産)の増加として

     処理をします。

 例)A社はB社の売掛金1,500円の回収として、郵便為替証書(送金小切手)を受け取

   った。

         借方            貸方     .

   ○/○ (現金) 1500 | ○/○ (売上) 1500

 

という事で、今回はここまででございます。

次回は日々の現金収支に差異が発生した際の取り扱いについて学んでいきます。

 

ご一読を頂いた皆様、有り難うございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。