お勉強の回 ~税理士へのいばら道 第十四回:現金過不足を学ぶ(後編)~
こんばんは、santia5です。
今回はお勉強回の14回目、【現金化不足(後編)】でございます。
前編では現金化不足の概要とその発生時の仕訳方法について学びました。
今回はその現金化不足の原因が判明した際の処理について学んでまいります。
③現金化不足の【原因】が判明したとき・・・
現金化不足の処理を行った後にその不一致の原因が判明したときは、原因が判明した
分の現金化不足を減少させ、該当する勘定科目に振り返るという処理をします。
※「振り替える」とは・・・
ある勘定(現金化不足)の金額を他の勘定(該当する勘定科目)に移すこと
(1)帳簿残高>実際在高(現金過不足が借方)の場合
借方に計上されている現金過不足を減らし(貸方に記入し)、相手科目は該当
する勘定科目で処理します。
例)現金の不足額10,000円を現金過不足勘定の借方に記入していたが、この内
の7,000円は電気代(水道光熱費)の記入漏れであることが判明した場合。
借 方 貸 方 .
○/○ (水道光熱費) 7000 | ○/○ (現金化不足) 7000
(2)帳簿残高<実際在高(現金過不足が貸方)の場合
貸方に計上されている現金過不足を減らし(借方に記入し)、相手科目は該当
する勘定科目で処理します。
例)現金の過剰額10,000円を現金化不足勘定の貸方に記入していたが、この内
の8,500円は売掛金の回収額であることが判明した場合。
借 方 貸 方 .
○/○ (現金化不足) 8500 | ○/○ (売掛金) 8500
という事で、今回はここまで。
次回からは預金口座と仕訳について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、誠に有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。