お勉強の回 ~税理士へのいばら道 第十七回:預金と仕訳(後編)~
昨日は夜勤明けに降雨がハマってしまい、全く体を動かせずモヤモヤ。
こんばんは、santia5です。
レインブーツとレインコートを買ってもらって息子氏がウキウキしているのが見られたことは、雨に感謝できるかな。
今回はお勉強回の17回目【預金と仕訳(後編)】でございます。
前回の中編では当座預金の仕組みと、入金があったとき・小切手振出を行ったとき・他
人振出小切手を入金した時についての仕訳を学びました。
今回は、自己振出小切手を受け取ったときの仕訳と当座預金口座の残高を超えた振り出
しを行ったときの仕訳について学んでまいります。
①自己振出小切手を受け取ったときの仕訳
小切手を受け取った場合でも、その小切手が以前に自社が降りだしたもの(自己振出
小切手)である場合には、現金(資産)の増加ではなく当座預金(資産)の増加とし
て処理を行います。
これは受け取った小切手を降り出す際に当座預金(資産)の減少として処理がされて
いるためで、「その小切手が戻ってきた=当座預金(資産)の減少の取消」という処
理を行う必要があるのです。
例)A社はC社に対する売掛金10,000円について、以前にA社が降り出した小切手で
受け取った。
借方 貸方 .
○/○ (当座預金) 10000 | ○/○ (売掛金) 10000
(以前) (買掛金等) 10000 | (以前)(当座預金) 10000←これを取消す
②当座預金の残高を超えて小切手を振り出したとき
取引銀行と予め契約を結んでおくと、一定額を限度とし当座預金口座の残高を超えて
小切手を降り出すことが出来るようになります。
この残高を超えた小切手振出を「当座借越」、これに必要な契約を「当座借越契約」
といいます。
この当座借越は「銀行からの借り入れ」ということになりますが、仕訳としては当座
預金(資産)の減少として処理をします。
この当座借越によって決算時に当座預金残高がマイナス(貸方残高)の場合には、そ
のマイナス分を当座預金から「当座借越(負債)」という勘定科目に振り替えます。
ということで、今回はここまででございます。
次回からは「小口現金と仕訳」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。