お勉強の回 ~税理士へのいばら道 第十八回:小口現金と仕訳(前編)~
梅雨明け宣言まだかなぁ・・・梅雨入りに気づいたの昨日だけど。
こんばんは、本気で太陽が友達だと思っているsantia5です。
肌色は常に夏。
さて今日は、お勉強回の18回目【小口現金と仕訳】の前編です。
小口現金ってなによ?ってところからです。
毎度のことですが、基礎固めが大切。
①小口現金とは・・・
日々の営業の中で各部署で発生する細かい支払いを、その部署の各担当者で行えるよ
うに予め経理部(課)から渡しておく現金を「小口現金」といいます。
各部署の担当者はこの小口現金を使用し、日々の少額支払いを行うことができます。
②小口現金に関する名称
小口係(用度係・小払係):小口現金を管理する各部署の担当者
会計係:会社全体の資金を管理し、「小口係へ小口現金を渡す」「小口係から支払い
報告を受けて仕訳をする」などを行う人。一言で表すと経理部の人。
※定額資金前渡法(インプレスト・システム)
小口現金は、一定額(任意)を一定期間(一週間または一ヶ月)の初めに会計係か
ら小口係に前渡しし、一定期間終了毎に小口係からの支払い報告に基づいて使われ
た金額を充当するという方法がとられます。
この方法を、定額資金前渡法(インプレスト・システム)といいます。
③小口現金の仕訳処理
小口現金の仕訳処理について注意すべき点は「仕訳をするのはあくまでも会計係であ
る」という点です。したがって、会計係が登場しない取引(小口係が小口現金から何
かしらを支払った時点)では「仕訳なし」となります。
③ー1:小口現金を前渡ししたとき
会計係が小口係に一定額の小切手を前渡しした時は、小口現金(資産)の増
加として処理をします。
例)定額資金前渡法(インプレスト・システム)に基づいて、会計係は小口
係へ小口現金10,000円を、小切手を振り出して前渡しした。
借方 貸方 .
○/○ (小口現金) 10000 | ○/○ (現金) 10000
③ー2:小口現金で支払ったとき
交通費や切手代など日々の細かい支払いは、それを小口係が行った時点では
会計係への報告がされていないので、仕訳は行いません。
例)小口係は電車代600円・切手代820円を小口現金から支払った
借方 貸方 .
仕 訳 | な し
という事で、今回はここまででございます。
次回はこの続きで、小口係からの支払報告と補給についての仕訳を学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。