お勉強の回 ～税理士へのいばら道～ 第七十四回：仕入先元帳への転記
税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。
74回目の本日は【仕入先元帳への転記】でございます。
前回学んだ「得意先元帳への転記」と形式は同じ形になりますので、復習を兼ねて学ん
でまいります。
①仕入先元帳への転記について
取引の記録に伝票を使用している場合の仕入先元帳（買掛金元帳）への転記は、伝票
から直接記入していくことになります。
②仕入先元帳の項目例と転記手順・ルール
仕入先元帳
○ 社 .
｜ 日付 ｜ 摘 要 ｜仕 丁｜ 借 方 ｜ 貸 方 ｜借／貸｜ 残 高 ｜
（１）摘要欄には、転記元の伝票名を記入します。
（２）仕丁欄には、転記元の伝票番号を記入します。
（３）借方欄には、借方の金額を記入します。
（４）貸方欄には、借方の金額を記入します。
（５）借／貸欄には、借方残高なら「借」貸方残高なら「貸」と記入します。
（６）残高欄には、記入時点での残高を記入します。
③仕入先元帳への転記例
甲社・乙社の仕入先元帳への転記例
入金伝票 No.101 売掛金（Ａ社） 30000
No.102 受取手形 50000
出金伝票 No.201 買掛金（甲社） 20000
No.202 支払手形 40000
振替伝票 No.301 仕入 20000
買掛金（甲社） 20000
No.302 仕入 10000
買掛金（乙社） 10000
No.303 買掛金（甲社） 1000
仕入 1000
No.304 売掛金（Ａ社） 7000
売上 7000
No.305 売掛金（Ｂ社） 6000
売上 6000
No.306 売上 2000
売掛金（Ｂ社） 2000
No.307 受取手形 10000
売掛金（Ａ社） 10000
No.308 買掛金（乙社） 15000
支払手形 15000
仕入先元帳
甲 社 .
｜ 日付 ｜ 摘 要 ｜仕 丁｜ 借 方 ｜ 貸 方 ｜借／貸｜ 残 高 ｜
｜３月１日｜ 前月繰越 ｜ 〆 ｜ ｜ 50000 ｜ 貸 ｜ 50000 ｜
｜ 〃〃 ｜ 出金伝票 ｜ 201 ｜ 20000 ｜ ｜ 貸 ｜ 30000 ｜
｜ 〃〃 ｜ 振替伝票 ｜ 301 ｜ ｜ 20000 ｜ 貸 ｜ 50000 ｜
｜ 〃〃 ｜ 〃〃 ｜ 303 ｜ 1000 ｜ ｜ 貸 ｜ 49000 ｜
仕入先元帳
乙 社 .
｜ 日付 ｜ 摘 要 ｜仕 丁｜ 借 方 ｜ 貸 方 ｜借／貸｜ 残 高 ｜
｜３月１日｜ 前月繰越 ｜ 〆 ｜ ｜ 40000 ｜ 貸 ｜ 40000 ｜
｜ 〃〃 ｜ 振替伝票 ｜ 302 ｜ ｜ 10000 ｜ 貸 ｜ 50000 ｜
｜ 〃〃 ｜ 〃〃 ｜ 308 ｜ 15000 ｜ ｜ 貸 ｜ 35000 ｜
ということで、本日はここまで。
次回は「試験に出る推定問題の解き方」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。
