お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第五十六回:帳簿(14)補助簿より買掛金元帳
こんばんは、santia5です。
本日は税理士資格取得にむけた簿記3級のお勉強記録。
56回目の今回は補助簿より【買掛金元帳】でございます。
項目や記入手順には、前回学んだ売掛金元帳と共通事項が多く見られます。
前回内容も併せて読み直し、理解を深めていきたいと思います。
①買掛金元帳とは
買掛金元帳とは、仕入先別に買掛金の状況を記録する補助簿のことをいいます。
仕入先元帳という呼ばれ方をする場合もあります。
②買掛金元帳の項目例
買掛金元帳
○ 社 .
|日付欄| 摘 要 | 借 方 | 貸 方 | 借/貸 | 残 高 |
※売掛金元帳と同じ表記です。
③買掛金元帳の記入例
※記入基となる取引例
10月 1日 前月繰越 X社、60,000円 / Y社、50,000円
10月 5日 X社より商品Xを20,000円仕入れ、代金は掛けとした。
10月10日 5日に仕入れた商品のうち、3,000円分を返品した。
10月15日 Y社より商品Yを8,0000円仕入れ、代金は掛けとした。
10月20日 X社より商品XXを10,000円仕入れ、代金は現金で支払った。
10月25日 X社に対する買掛金のうち、30,000円を現金で支払った。
↓↓↓ これを 仕訳に すると ↓↓↓
借方 仕訳 貸方 .
10/ 5 (仕入) 20000 | (買掛金・X社) 20000
10/10 (買掛金・X社) 3000 | (仕入) 3000
10/15 (仕入) 80000 | (買掛金・Y社) 80000
10/20 (仕入) 10000 | (現金) 10000
10/25 (買掛金・X社) 30000 | (売掛金・C社) 30000
↓↓↓以上の仕訳よりX社に対する売掛金元帳を作成すると↓↓↓
買掛金元帳
X 社 .
|日付欄| 摘 要 | 借 方 | 貸 方 | 借/貸 | 残 高 |
|10/1| 前月繰越 | | 60000 | 貸 | 60000 |
|10/5| 掛け仕入 | | 20000 | 〃 | 80000 |
|10/10| 返品 | 3000 | | 〃 | 77000 |
|10/25| 買掛金支払 | 30000 | | 〃 | 47000 |
|10/30| 次月繰越 | 47000 | | | |
| | | 80000 | 80000 | | |.
| | | | | | |.
|11/1| 前月繰越 | | 47000 | 貸 | 47000 |
④買掛金元帳の記入手順・ルール
(1)買掛金元帳には、仕入先別に買掛金の増減を記入します。
この例ではX社の買掛金元帳を作成するので、Y社の買掛金については記入し
ません。また買掛金の状況を記入する帳簿ので、現金仕入れについても記入し
ません。
(2)摘要欄には取引の内容を簡単に記入します。
(3)貸方欄には買掛金の増加額を、借方欄には減少額を記入します。
(4)借/貸欄には借方残高なら「借」、貸方残高なら「貸」と記入します。
なお買掛金の残高は貸方残高なので、買掛金元帳では「貸」と記入します。
(5)残高欄には取引後の残高を記入します。
(6)月末になったら摘要欄に「次月繰越」と記入し、借方欄に赤字で月末の残高
(直前の残高欄の金額)を赤字で記入します。
(7)次月繰越を記入したら借方欄・貸方欄でそれぞれ金額を合計し、二重線を引い
て締め、次月に備えて前月繰越の記入をします。繰越金額は貸方欄・残高欄に
記入します。
ということで、本日はここまででございます。
次回は補助簿より「商品有高帳」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がありましたら、どうぞまたお越し下さいませ。