お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第五十五回:帳簿(13)補助簿より売掛金元帳
こんばんは、santia5です。
本日は税理士資格取得にむけた簿記3級のお勉強記録。
55回目の今日は補助簿より【売掛金元帳】でございます。
①売掛金元帳とは
売掛金元帳とは、得意先別に売掛金の状況を記録する補助簿のことをいいます。
得意先元帳という呼ばれ方をする場合もあります。
②売掛金元帳の項目例
売掛金元帳
○ 社 .
|日付欄| 摘 要 | 借 方 | 貸 方 | 借/貸 | 残 高 |
③売掛金元帳の記入例
※とある月の取引例(以下の内容を基にC社に対する売掛金元帳を作成する)
9月1日 前月繰越 C社、100,000円 / D社、500,000円
9月5日 C社に商品Aを30,000円売り上げ、代金は掛けとした。
9月10日 5日に売り上げた商品Aのうち、5,000円分が返品された。
9月15日 D社に商品A50,000円を売り上げ、代金は掛けとした。
9月20日 C社に商品aを20,000円売り上げ、代金は現金で受け取った。
9月25日 C社に対する売掛金のうち、40,000円を現金で回収した。
↓↓↓ これを 仕訳に すると ↓↓↓
借方 仕訳 貸方 .
9/5 (売掛金・C社) 30000 | (売上) 30000
9/10 (売上) 5000 | (売掛金・C社) 5000
9/15 (売掛金・D社) 50000 | (売上) 50000
9/20 (現金) 20000 | (売上) 20000
9/25 (現金) 40000 | (売掛金・C社) 40000
↓↓↓以上の仕訳よりC社に対する売掛金元帳を作成すると↓↓↓
売掛金元帳
C 社 .
|日付欄| 摘 要 | 借 方 | 貸 方 | 借/貸 | 残 高 |
|9/1| 前月繰越 | 100000 | | 借 | 100000 |
|9/5| 掛け売上 | 30000 | | 〃 | 130000 |
|9/10| 返品 | | 5000 | 〃 | 125000 |
|9/25| 売掛金回収 | | 40000 | 〃 | 85000 |
|9/30| 次月繰越 | | 85000 | | |
| | | 130000 | 130000 | | |.
| | | | | | |.
|10/1| 前月繰越 | 85000 | | 借 | 85000 |
④売掛金元帳の記入手順・ルール
(1)売掛金元帳は得意先別に増減の状況を記入する帳簿です。
この例ではC社の売掛金元帳を作成するので、D社の売掛金については記入し
ません。また売掛金の状況を記入する帳簿なので、現金売上についても記入し
ません。
(2)摘要欄には取引の内容を簡単に記入します。
(3)借方欄には売掛金の増加額を、貸方欄には売掛金の減少額を記入します。
(4)借/貸欄には借方残高なら「借」、貸方残高なら「貸」と記入します。
(5)残高欄には取引後の残高を記入します。
(6)月末になったら摘要欄に「次月繰越」と記入し、貸方欄に月末の残高(直前の
残高欄の金額)を赤字で記入します。
(7)次月繰越を記入したら借方欄と貸方欄でそれぞれ金額を合計し、二十線を引い
て締め、次月に備えて前月繰越の記入をします。繰越金額は借方欄と残高欄に
記入します。
という事で、本日はここまででございます。
次回は補助簿より「買掛金元帳」を学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。