お勉強の会 ~税理士へのいばら道~ 第七十二回:仕訳日計表から総勘定元帳への転記

税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。

72回目の本日は【仕訳日計表から総勘定元帳への転記】でございます。

前回学んだ「仕訳日計表」の作成から、どのように総勘定元帳へ転記するのかを学びま

す。

 

①【復習】仕訳日計表について

 ①-1:仕訳日計表とは

     伝票に記入した一日分の取引を勘定科目ごとに集計しておく表のことです。

     伝票から総勘定元帳への転記ミスを防止するために、仕訳日計表を使用する

     ことがあります。

 ①-2:仕訳日計表作成の流れ

     (1)その日に発生した取引を伝票に記入します

     (2)伝票の内容を仕訳にします

     (3)勘定科目ごとに金額を集計します

     (4)集計した金額を仕訳日計表に記入します

②仕訳日計表から総勘定元帳への転記の手順・ルール

 伝票から仕訳日計表にその日の取引額を記入したのち、総勘定元帳へ転記をします。

 仕訳日計表記入例)

                 仕訳日計表

                  0年3月1日                  3.

   |  借方  |元 丁|  勘定 科目  |元 丁|  貸方  |

   |  80000  | 1 |   現 金   | 1 |  60000  |

   |  10000  |   |  受取 手形  |   |  50000  |

   |   130000  |   |   売掛金   |   |  42000  |

   |  40000  |   |  支払 手形  |   |  15000  |

   |  36000  |   |   買掛金   |   |  30000  |

   |    2000  |   |   売 上   |   |   130000  |

   |  30000  |   |   仕 入   |   |    1000  |

   |   328000  |   |         |   |   328000  |

    ※仕訳日計表の元丁欄には転記先の総勘定元帳の番号を記入します。

 ここから現金について、総勘定元帳へ転記します。

 総勘定元帳転記例)

                 総勘定元帳

                 現   金                  1.

  |日 付|摘   要|仕 丁|借  方|貸  方|借/貸|残  高|

  |4/1|前月 繰越| 〆 |   100000|    | 借 |   100000|

  | 〃 |仕訳日計表| 1 |  80000|    | 〃 | 180000|

  | 〃 |  〃  | 1 |    |  60000| 〃 | 160000|

 (1)摘要欄には「仕訳日計表」と記入します。

 (2)仕丁欄には、転記元となった仕訳日計表のページ番号を記入します。

 (3)借方欄には、借方の金額を記入します。

 (4)貸方欄には、貸方の金額を記入します。

 (5)借/貸欄には、借方残高なら「借」貸方残高なら「貸」を記入します。

 (6)残高欄には、記入時点での残高を記入します。

 

 

ということで、本日はここまで。

次回は「伝票から得意先元帳・仕入先元帳への転記」を学んでまいります。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がありましたら、どうぞまたお越しくださいませ。