お勉強の回 ～税理士へのいばら道～ 第七十一回：仕訳日計表
税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。
71回目の本日は【仕訳日計表】でございます。
前回・前々回の「伝票」の内容を踏まえて、学びを進めてまいります。
①仕訳日計表とは
仕訳日計表とは、伝票に記入した一日分の取引を勘定科目ごとに集計しておく表のこ
とをいいます。
取引を伝票に記入したあと伝票から総勘定元帳へ転記をしますが、この伝票から総勘
定元帳への転記ミスを防止するために、この仕訳日計表を用いることがあります。
②伝票例から作成する仕訳日計表
以下、伝票例から仕訳日計表の作成を流れに沿って行ってまいります。
②ー１：伝票例
入金伝票 No.101 売掛金（Ａ社） 30000
No.102 受取手形 50000
出金伝票 No.201 買掛金（甲社） 20000
No.202 支払手形 40000
振替伝票 No.301 仕入 20000
買掛金（甲社） 20000
No.302 仕入 10000
買掛金（乙社） 10000
No.303 買掛金（甲社） 1000
仕入 1000
No.304 売掛金（Ａ社） 70000
売上 70000
No.305 売掛金（Ｂ社） 60000
売上 60000
No.306 売上 2000
売掛金（Ｂ社） 2000
No.307 受取手形 10000
売掛金（Ａ社） 10000
No.308 買掛金（乙社） 15000
支払手形 15000
②－２：伝票を仕訳にします
入金伝票
No.101 現金 30000 売掛金 30000
No.102 現金 50000 受取手形 50000
出金伝票
No.201 買掛金 20000 現金 20000
No.202 支払手形 40000 現金 40000
振替伝票
No.301 仕入 20000 買掛金 20000
No.302 仕入 10000 買掛金 10000
No.303 買掛金 1000 仕入 1000
No.304 売掛金 70000 売上 70000
No.305 売掛金 60000 売上 60000
No.306 売上 2000 売掛金 2000
No.308 買掛金 15000 支払手形 15000
②ー３：金額を集計します
現金（借方） ： 80000（30000+50000）
（貸方） ： 60000（20000+40000）
受取手形（借方） ： 10000
（貸方） ： 50000
売掛金（借方） ： 130000（70000+60000）
（貸方） ： 42000（30000+2000+10000）
支払手形（借方） ： 40000
（貸方） ： 15000
買掛金（借方） ： 36000（20000+1000+15000）
（貸方） ： 30000（20000+10000）
売上（借方） ： 2000
（貸方） ： 130000（70000+60000）
仕入（借方） ： 30000（20000+10000）
（貸方） ： 1000
②ー４：集計した金額を仕訳日計表に記入します
仕訳日計表
0年3月1日 .
｜ 借方 ｜元丁｜ 勘定 科目 ｜元丁｜ 貸方 ｜
｜ 80000 ｜ ｜ 現 金 ｜ ｜ 60000 ｜
｜ 10000 ｜ ｜ 受取 手形 ｜ ｜ 50000 ｜
｜ 130000 ｜ ｜ 売掛金 ｜ ｜ 42000 ｜
｜ 40000 ｜ ｜ 支払 手形 ｜ ｜ 15000 ｜
｜ 36000 ｜ ｜ 買掛金 ｜ ｜ 30000 ｜
｜ 2000 ｜ ｜ 売 上 ｜ ｜ 130000 ｜
｜ 30000 ｜ ｜ 仕 入 ｜ ｜ 1000 ｜
｜ 328000 ｜ ｜ ｜ ｜ 328000 ｜
※元丁欄には転記先の総勘定元帳の番号を記入します（ここでは省きます）
という事で、本日はここまで。
次回は今回の学びを踏まえ、仕訳日計表から総勘定元帳への転記について学びます。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。
