お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第六十九回:伝票(前編)
税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。
69回目の本日は【伝票】の前編でございます。
①伝票とは
伝票とは、仕訳帳の代わりに取引を記入する紙片のことをいいます。
これまでは取引が発生したら仕訳帳に仕訳をしていましたが、伝票を用いる場合には
仕訳帳に記入する代わりに伝票を記入し、伝票から総勘定元帳に転記をします。
取引を伝票に記入することは「起票」といいます。
②三伝票制
三伝票制とは、取引を「入金取引」「出金取引」「それ以外の取引」に分け、それぞ
れ「入金伝票」「出金伝票」「振替伝票」の3種類の伝票に記入する方法をいいま
す。
③入金伝票の起票
入金伝票には、入金取引を記入します。入金取引とは、現金が増加する取引のことを
いいます。したがって仕訳の借方科目は「現金」になるので、入金伝票の科目欄には
仕訳の貸方科目を記入することになります。
例)2月1日 売掛金10,000円を現金で回収した。
(仕訳で示すと)
| 入金伝票 | → (現金) 10000 (売掛金) 10000
| 2月1日 |
| 科目 | 金額 |
| 売掛金 | 10000 |
④出金伝票の起票
出金伝票には、出金取引を記入します。出金取引とは、現金が減少する取引のことを
いいます。したがって仕訳の貸方科目は「現金」になるので、出金伝票の科目欄には
借方科目を記入することになります。
例)2月10日 買掛金10,000円を現金で支払った。
(仕訳で示すと)
| 出金伝票 | → (買掛金) 10000 (現金) 10000
| 2月10日 |
| 科目 | 金額 |
| 買掛金 | 10000 |
ということで、本日はここまで。
次回は後編として「振替伝票の起票」と「一部を現金で取引した際の伝票起票」を学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。