お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第八十一回:決算手続(1-3)
税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。
81回目の本日は【決算手続】の3回目。
前回に続き精算表について学んでまいります。
①精算表記入の流れとルール
精算表の記入は、以下の流れで行います。
(1)試算表欄の記入
残高試算表の勘定科目と金額を、勘定科目欄・試算表欄に記入します。
(試験では通常、記入済となっているようです)
(2)修正記入欄の記入
決算整理にもとづいて決算整理仕訳を行い、決算整理仕訳の金額を修正記入欄
に記入します。
試算表欄の金額と修正記入欄の金額を可減算して、損益計算書欄または貸借対
照表欄に記入します。資産・負債・資本の金額は貸借対照表欄に、収益・費用
の金額は損益計算書欄に記入します。
精算表の可減算ルールは、以下のとおりです。
(1)修正記入欄の金額が試算表欄と同じ側に記入されたときは、加算します。
(借方同士・貸方同士の場合は加算します)
(2)修正記入欄の金額が試算表欄と逆側に記入されたときは減算し、残高がある側
に記入します(貸借が逆のものは減算します)。
※各勘定科目の金額が損益計算書と貸借対照表のどちらに記入されるのか、また借
方と貸方のどちらに記入するのかを、ここで再確認しておきましょう。
②精算表の記入例
精算表 .
勘定 | 試 算 表 |修正 記入| 損益計算書 | 貸借対照表 | .
科目 | 借方|貸方 |借方|貸方| 借方|貸方 | 借方|貸方 | .
資産の勘定科目| 100 | | 10| | | | 110 | |
資産の勘定科目| 100 | | | 20| | | 80| |
| | | | | | | | |
負債の勘定科目| | 100 | | 30| | | | 130|
負債の勘定科目| | 100 | 40| | | | | 60|
| | | | | | | | |
資本の勘定科目| | 100 | | 50| | | | 150|
資本の勘定科目| | 100 | 5| | | | | 95|
| | | | | | | | |
収益の勘定科目| | 100 | | 15| | 115| | |
収益の勘定科目| | 100 | 25| | | 75| | |
| | | | | | | | |
費用の勘定科目| 100 | | 35| | 135| | | |
費用の勘定科目| 100 | | | 45| 55| | | | .
ということで、本日はここまで。
次回は「当期純利益(または当期純損失)の計算」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。