お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第101回:決算整理(11-2)

税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。

 

101回目の本日は【決算整理】の20回目。

前回は決算整理の全体的な流れを学びました。

今回からは決算整理仕訳の詳細について振り返ります。

 

※決算整理(簿記3級)における整理点

 簿記3級における決算整理では、以下の9点について整理します。

 (1)現金化不足の処理

 (2)当座借越勘定への振替

 (3)貯蔵品勘定への振替

 (4)貸倒引当金の設定

 (5)有形固定資産の減価償却

 (6)売上原価の算定

 (7)消費税納付額の計算

 (8)費用・収益の前払・前受と未払・未収

 (9)法人税等の計上

 

以降、各項目の要点について振り返ります。

(1)現金化不足の処理

 期中に現金過不足が発生したときは現金化不足で処理し、原因が判明した場合は該当

 する勘定科目に振り替えます。しかし決算日においても原因が判明しない場合があ

 り、このような場合は現金過不足から雑損または雑益に振り替えます。

 例)現金過不足(借方)が100円ある場合の仕訳

   仕訳 : (雑損) 100 (現金過不足) 100

 例)現金過不足(貸方)が100円ある場合の仕訳

   仕訳 : (現金過不足) 100 (雑益) 100

(2)当座借越勘定への振替

 当座預金口座の残高が貸方残高である場合、当座借越(当座預金口座の残高を超えて

 小切手を振り出している状態)が生じているといえます。決算日において当座借越が

 生じている場合には、貸方の当座預金口座残高を当座借越または借入金(共に負債)

 へ振り替えます。

 例)決算日に当座預金口座の残高が貸方で100円となっている場合の仕訳

   仕訳 : (当座預金) 100 (当座借越) 100

 また当期に振り替えた当座借越勘定は、次期の期首(翌期首)に決算整理仕訳と逆の

 仕訳を行って、もとの当座預金勘定に振り戻します(再振替仕訳)。

 例)翌期首における再振替仕訳

   仕訳 : (当座借越) 100 (当座預金) 100

 

ということで、今回はここまで。

次回も引き続き、決算整理仕訳の詳細について振り返ってまいります。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がありましたら、どうぞまたお越し下さいませ。