お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第102回:決算整理(11-3)

税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。

 

102回目の本日は【決算整理】の21回目。

本日は決算整理仕訳(3)の振り返りです。

 

※決算整理(簿記3級)における整理点

 簿記3級における決算整理では、以下の9点について整理します。

 (1)現金化不足の処理

 (2)当座借越勘定への振替

 (3)貯蔵品勘定への振替

 (4)貸倒引当金の設定

 (5)有形固定資産の減価償却

 (6)売上原価の算定

 (7)消費税納付額の計算

 (8)費用・収益の前払・前受と未払・未収

 (9)法人税等の計上

(3)貯蔵品勘定への振替

 ①当期の決算時の処理

  郵便切手は購入時に通信費(費用)として、収入印紙は購入時に租税公課(費用)

  として処理をしますが、決算時に未使用分がある場合には、その金額を各費用の感

  情から貯蔵品(資産)に振り替えます。

  文房具などの消耗品は毎月継続して購入・使用をしているため、貯蔵品への振替は

  行いません。郵便切手や収入印紙など換金性の高い資産について、貯蔵品(資産)

  に振り替えます。

  例)決算において、残った未使用の郵便切手840円と未使用の収入印紙2,000円を仕

    訳を行う

    仕訳 : (貯蔵品) 2840 (通信費)   840

                  (租税公課) 2000

 ②次期の期首の処理

  当期の決算で貯蔵品(資産)に振り替えた場合、次期の期首(翌期首)に決算整理

  仕訳と逆の仕訳を行って、もとの費用の感情に振り戻します(再振替仕訳)。

  例)期首につき、貯蔵品に振り替えた郵便切手840円と収入印紙2,000円について再

    振替仕訳を行う。

    仕訳 : (通信費)    840 (貯蔵品) 2840

         (租税公課) 2000

 

 

ということで、本日はここまで。

次回も決算整理仕訳の振り返りです。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。