お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第九十七回:決算整理(9-4)
税理士資格取得にむけた、簿記3級のお勉強記録。
97回目の本日は【決算整理】の17回目。
今回は費用の未払について、当期の決算時と次期の期首の処理を学びます。
①当期の決算時の処理
当気分の費用にもかかわらず、支払日が次期のためまだ支払っていない費用がある場
合には、これを当期の費用として計上(費用の増加=借方)します。
また当期分の費用が未払であるため、その分の支払義務が生じます。この義務は未払
費用(負債)で処理(=貸方で処理)します。
なお、未払である費用の内容を明らかにするため、未払利息・未払家賃(共に負債)
などで処理をすることもあります。
例)決算において、当期分の支払利息1,200円を未払計上する。
(1)仕訳をします
仕訳 : (支払利息) 1200 (未払利息) 1200
(2)精算表に記入します
精算表 .
勘 定 | 試 算 表 | 修正 記入 | 損益計算書 | 貸借対照表 | .
科 目 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | .
支払 利息| 6000|ーー →|+1200|ーーー|→7200| | | | .
未払 利息| | | | 1200|ーーー|ーーー|ーーー|→1200| .
②次期の期首の処理
当期に未払計上した費用は、次期の期首(翌期首)に決算整理仕訳と逆の仕訳を行っ
て、もとの費用の勘定に振り戻します(再振替仕訳)。
例)期首につき、前期に未払計上した支払利息1,200円について再振替仕訳を行う
(1)仕訳をする
仕訳 : (未払利息) 1200 (支払利息) 1200
ということで、本日はここまで。
次回は「収益の未収」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。