お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第112回:決算整理(11-14)
税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。
112回目の本日は【決算整理】の32回目。
今回は「費用の未払」について振り返ります。
①費用の未払
①-1:当期の決算時の処理
当期分の費用にもかかわらず支払日が次期のためまだ支払っていない費用がある場合
には、これを当期の費用として計上します(費用の増加=借方)。
また当期分の費用が未払であるため、その分の支払い義務が生じます。この義務は、
未払費用(負債)で処理します。
なお、未払である費用の内容を明らかにするため、未払利息・未払家賃等で処理する
こともあります。
例)決算において、当期分の支払利息1,200円を計上します。
(1)仕訳をする
仕訳 : (支払利息) 1200 (未払利息) 1200
(2)精算表に記入する
精算表 .
勘 定 | 試 算 表 | 修正 記入 | 損益計算書 | 貸借対照表 | .
科 目 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | 借方|貸方 | .
支払 利息| 6000|ーー →|+1200|ーーー|→7200| | | | .
未払 利息| | | | 1200|ーーー|ーーー|ーーー|→1200| .
①-2:次期の期首の処理
当期の決算で未払処理した費用は、次期の期首(翌期首)に再振替仕訳を行ってもと
の勘定に振り戻します。
例)期首につき、前期決算で未払計上した支払利息1,200円について再振替仕訳を行
う。
(1)仕訳をする
仕訳 : (未払利息) 1200 (支払利息) 1200
ということで、本日はここまで。
次回は「収益の未収」について振り返ります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。