お勉強の回 ～税理士へのいばら道～ 第113回：決算整理（11－15）

税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。

113回目の本日は【決算整理】の33回目。

今回は「収益の未収」について振り返ります。

①収益の未収

　①ー１：当期の決算時の処理

　当期分の収益にもかかわらず、受取日が次期のためまだ受け取っていない収益がある

　場合には、これを当期の収益として計上します（収益の増加⇒貸方）。

　また、当期分の収益をまだ受け取っていないため、その分の金額を受け取る権利が生

　じます。この権利は未収収益（資産）として（借方に記入）処理をします。

　なお、未収状態の収益の内容を明らかにするため、未収利息・未収地代などで処理を

　することもあります。

　例）決算において、当期分の受取利息を未収計上する。

　　　貸付金40,000円は当期の11月1日に、貸付期間1年、年利率3%、利息は返済時に

　　　受け取るという条件で貸し付けたものである。なお、決算日は3月31日である。

　　　（１）受取利息額の算出

　　　　　　40,000円×3%×5ヶ月／12ヶ月＝500円

　　　（２）仕訳をする

　　　　　　仕訳　＝　（未収利息）　500　（受取利息）　500

　　　（３）精算表に記入する

　　　　　　　　　　　　　　　　　　精算表　　　　　　　　　　　　　　　　　　.

　勘　定　｜　試　算　表　｜　修正　記入　｜　損益計算書　｜　貸借対照表　｜　.

　科　目　｜　借方｜貸方　｜　借方｜貸方　｜　借方｜貸方　｜　借方｜貸方　｜　.

　貸付金　｜ 40000｜ーーー｜ーーー｜ーーー｜ーーー｜ーー →｜ 40000｜　　　｜　.

受取　利息｜　　　｜　　　｜　　　｜     500｜ーーー｜ → 500｜　　　｜　　　｜　.

未払　利息｜　　　｜　　　｜     500｜ーーー｜ーーー｜ーーー｜ → 500｜　　　｜　.

　①ー２：次期の期首の処理

　当期の決算時に未収計上した収益は、次期の期首（翌期首）に再振替仕訳を行いもと

　の勘定に振り戻します。

　例）期首につき、前期末に未収計上した受取利息500円について再振替仕訳を行う。

　　　（１）仕訳をする

　　　　　　（未収利息）　500　（受取利息）　500

という事で、本日はここまで。

次回は「法人税等の計上」について振り返ります。

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。