お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第五十回:帳簿(8)補助簿より小口現金出納帳(後編)
こんばんは、santia5です。
税理士資格取得にむけた簿記3級のお勉強記録。
50回目の本日は【小口現金出納帳(後編)】でございます。
49回目の前編では週明け(月初)補給の場合の小口現金出納帳について学びました。
後編の今回は、週末(月末)補給の場合の小口現金出納帳の記入について学んでまいり
ます。
①小口現金出納帳の項目例(おさらい)
小口現金出納帳 3.
受入欄|日付欄| 摘 要 欄 |支払欄| 内 訳 欄
| | | |〇〇〇|〇〇〇〇〇|〇〇〇|〇〇〇
②週末(月末)補給の場合の記入手順・ルール
(1)受入欄には資金の前渡額や補給額を記入します
(2)日付欄には取引日付を記入します
(3)摘要欄には小口現金の支払内容を記入します
(4)支払欄には支払額を記入します
(5)内訳欄には支払欄に記入した金額を勘定科目ごとに割り振って記入します
(6)週末(月末)になったら支払欄と内訳欄の合計額を計算します
※ ここまでは、週明け(月初)補給と同じ内容です
(7)週末(月末)補給の場合、週末(月末)に今週(今月)使った金額だけ小口現
金が補給されるので、受入欄に補給額(=使った金額)を記入します
(8)次週(次月)に繰り越す金額を記入します。週末(月末)に補給されるので、
定額が繰り越されます
(9)受入欄及び支払欄の合計額を算出し、金額が一致することを確認します
(10)週明け(月初)になったら前週(前月)からの繰越額を受入欄に記入し、摘要
欄には「前週(前月)繰越」と記入します
③記入手順・ルールに基づいた、週末(月末)補給の場合の小口現金出納帳記入例
小口現金出納帳 3.
受入欄|日付欄| 摘 要 欄 |支払欄| 内 訳 欄
| | | |旅費交通費|消耗品費|通信費|雑費
50000 |6/1| 前週繰越 | |
|6/1| 切手代 | 8200 | | | 8200 |
|6/2| コピー用紙代 | 5000 | | 5000 |
|6/3| お茶代 | 3000 | | | | 3000
|6/4| 電車代 | 6000 | 6000 |
|6/5| 新聞代 | | | | | 4000 .
| | 合 計 | 26200| 6000 | 5000 | 8200 | 7000
26200 |6/5| 本日補給 | |
| | 次週繰越 | 50000|
76200 | | | 76200| .
.
50000 |6/8| 前週繰越 |
※上記の小口現金出納帳に基づいて、支払報告時および補給時(6/5)に会計係が行
う仕訳を示すと次の通りとなります(支払報告後ただちに小口現金が補給された場
合を前提としています)。
支払報告時&補給時
(借 方) 仕訳帳 (貸 方) .
6/5 (通信費) 8200 | 6/5 (当座預金) 26200
(消耗品費) 5000 |
(旅費交通費) 6000 |
(雑費) 7000 |
ということで、本日はここまででございます。
次回は補助簿より「仕入帳」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。