お勉強の回 ~税理士へのいばら道 第一回:簿記とは~

今回はお勉強第一歩目の記録。

簿記とは何かを学び、まとめを記録します。

 

【1】簿記とは・・・

会社の利益と財産を表す諸表を作成する方法を学習すること。

で、簿記を勉強するという事は・・・

日々の営業で発生する取引を帳簿に記録する為の知識を学んで行くこと。

会社の利益を表す表は“損益計算書”、会社の財産を表す表は“貸借対照表”である。

最終的にこの二つを作成する為に、

日々の取引で発生する(モノ・サービスの提供等による)利益や(給料・水光熱費等の)経費を正しく帳簿に記録する知識を得る必要がある。

簿記を学ぶことで・・・

・会社の経営状態をよむことが出来るようになる。

・業績の分析や利益計算の為の資料作成が出来るようになる。

・数値の取扱い(仕分け・計算)の習熟により計数感覚がみにつく。

といったスキルを身につける事が目的となる。

 

 【2】簿記の一連の流れ・・・

 

簿記の流れは、大きく3つに分類する事ができる。

 

1.日々行うこと

  発生した取引の記録をその都度項目毎に仕分け(分類)し、帳簿に転記する作業。

  転記する帳簿を“総勘定元帳”という。

  取引の記録とは「モノ・サービスの販売とそれに対する金銭の受取」の記録や、

  またはモノ・サービスの仕入れ・提供に伴い発生した費用の支払」の記録である。

 

2.一ヶ月ごとに行うこと

  試算表を作成し、総勘定元帳への取引記録の転記ミスがないかを確認する作業。

  転記された総勘定元帳をもとに、

  ①合計試算表

  ②残高試算表

  ③合計残高試算表

  を作成する。

  日々の総勘定元帳への転記が正しければ、

  どの試算表も(収入部分と支出部分の)最終的な合計金額が一致する。

 

3.一年ごとに行うこと

  会計期間の末日(決算日)を迎えたら、

  会計期間内の儲けを正しく計算する為、毎月の試算表を基に決算整理を行う。

  会計期間とは会社の利益や財産を明らかにする為に定めるある一定の期間の事で、

  会社は任意にその期間を設定する事ができる(個人事業主は1/1~12/31)。

  決算整理とは試算表の取引集計の中に含まれる記録の中で、

  「今年度で計上されるべきなのにされていないもの」や、

  「来年度で計上されるべきなのに計上されてしまっているもの」を、

  儲けを正しく計算する為に見つける作業である。

  決算整理を行った後には精算表というワークシートを作成し、

  試算表からの決算整理を経て損益計算書貸借対照表の金額を求めるまでの過程を

  まとめ、

  誤りがないことを確認しながら精算表を基に損益計算書貸借対照表を作成し、

  会計期間内の儲けと財産の状況を明らかにする。

  こうして儲けと財産の状況を明らかにすることで、

  その会計年度にかかる税金・税額を正しく計算する事が出来るようになる。

  また総勘定元帳を締め切り、

  新しい会計期間(期首)からの帳簿(総勘定元帳)を作成出来るようにする。

 

 

 

という事で、今回はここまで。

さて、これを読み返した時に、自分で理解ができるかな?

2周目に書く時には、より理解が深まった解りやすい書き方ができるかな?

まずは第一歩を記録できた、頑張ろう。

 

ご一読を頂いた皆様、有り難うございました。

お休みなさいませ。