お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第六回:仕訳と転記を学ぶ~
正直、緊急事態宣言の前後で生活リズムは何も変わっていないんですよね~。
こんばんは、息子と遊べる時間が増えて嬉しいだけだったsantia5です。
読書や勉強の時間も増えましたし、もちろんお嫁さんも大切にして・・るつもり。
底辺会社員ってそんなもんでしょうか、さて、頑張らなきゃ(笑)。
ということで、今回はお勉強回の6回目【仕訳と転記】です。
簿記の最終目的は「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」を作成することだということは以前に学んできましたが、
この【仕訳と転記】はその第一歩、この積み重ねが最終目的につながるのですね。
①仕訳とは・・・
日々発生する取引を勘定科目と金額のみで表す方法のことで、一つの取引を「借方」
と「貸方」に分けて仕訳帳という帳簿に記入していくことですね。
中古車ディーラーでの例え)
取引:Aさんが査定を依頼してきた車を100万円で購入し、現金100万円を支払った。
仕訳: 仕訳帳
「借方」 「貸方」
(商品)100万円 / (現金)100万円
こんなイメージでしょうか。
発生した科目を借方(左)と貸方(右)のどちらに記入するかは、その科目を含む要
素の「貸借対照表(B/S)」または「損益計算書(P/L)」での記載位置に基づきます。
それぞれの科目・要素が増えたら基づく記載位置と同じ側に、それぞれの要素が減っ
たら基づく記載位置とは逆側に記入するということになります。
流れとしては、
取引が発生→各内容を簿記の5要素(資産・負債・資本・収益・費用)から当てはま
るものに置き換え→その要素が増えたのか(借方/左に記入するのか)減ったのか
(貸方/右に記入するのか)を判断→適切な勘定科目を選択し仕訳帳に記入
ということになりますね。
また仕訳には2つの前提条件があります。
①一つの取引を借方と貸方に分けて記入する為、必ず借方の合計金額と貸方の合計金
額が一致する。
→100万円の買物で支払が90万円だけだったら・・・ね。
②借方・貸方に複数の勘定科目が記載されることがあるが、その記入の順番に決まり
事はない。
→支払い方法が現金・売掛(後払)の合わせ技の場合、帳簿上ではどちらを先に書
いても良いということですね。
②転記とは・・・
仕訳をした取引の記録を、勘定科目毎に金額を集計する為の表である「勘定口座」に
記入していく作業のことです。
勘定口座は「現金勘定」「売掛勘定」「借入勘定」など科目毎に作成され、その各勘
定口座の記録をまとめた帳簿を「総勘定元帳」といいます。
仕訳というのは発生した取引の記録の為、仕訳帳では現金や売掛金や借入金が(ある
時点、例えば月末で)いくらあるのかを把握することが出来ません。
これ(勘定科目毎の金額)を把握する為に、口座へ転記する必要があるのです。
転記をする際は、仕訳で左側に記入された勘定科目は口座の左側に、右側に記入され
た科目は口座の右側に「日付・相手科目・金額」で記入します。
ということで、本日はここまで。
次回は、仕訳・転記それぞれのルール・表現の理解を復習しながら深めていきます。
ご一読を頂いた皆様、お時間を頂き有り難うございました。
ご縁がありましたら、どうぞまたお越しくださいませ。