お勉強の回 ~税理士へのいばら道 第二十二回:約束手形と仕訳(後編)~
ユニクロマスクは整理券が手に入らず・・・残念。
こんばんは、平日午前だからとナメきっていたsantia5です。
バーピーしていたら、出発予定時間をゆうに過ぎてしまっていました(笑)。
さて今回は、お勉強回の22回目【約束手形と仕訳】の後編でございます。
前編では約束手形とは何かについて学んでまいりました。
後編では仕訳処理について学んでまいります。
①約束手形が振り出された際の仕訳処理
約束手形を振り出すと、約束手形の振出人には「後で手形代金を支払う義務」が生じ
ます。この手形代金を支払う義務は、支払手形(負債)で処理をします。
①ー1:約束手形を振り出したとき(=振出人A社の処理)
約束手形を降り出したときは、支払手形(負債)=貸方で処理をします。
例)A社はB社から商品10,000円を仕入れ、代金は約束手形を振り出して支払った
借 方 貸 方 .
○/○ (仕入) 10000 | ○/○ (約束手形) 10000
約束手形を受け取った名宛人には、「後で手形代金を受け取る権利」が生じます。
この手形代金を受け取る権利は、受取手形(資産)で処理をします。
①ー2:約束手形を受け取ったとき(=名宛人B社の処理)
約束手形を受け取ったときは、受取手形(資産)=借方で処理をします。
例)B社は商品10,000円を売り上げ、代金はA社振出の約束手形で受け取った。
借 方 貸 方 .
○/○ (受取手形) 10000 | ○/○ (売上) 10000
②約束手形が決済された際の仕訳処理
約束手形が支払期日に決済されたときは、当座預金口座等を通じて手形代金の受け払
いが行われます。
②-1:手形代金を支払ったとき(=振出人A社の処理)
約束手形が決済され手形代金を支払ったときは、計上している支払手形(負
債)を減少⇒借方で処理させます。
例)かねてB社に振り出していた約束手形10,000円の支払期日となり、A社
は取引銀行より当座預金口座から支払いが行われた旨の通知を受けた。
借方 貸方 .
〇/〇 (支払手形) 10000 | 〇/〇 (当座預金) 10000
②-2:手形代金を受け取ったとき(=名請け人B社の処理)
約束手形が決済され手形代金を受け取ったときは、計上している受取手形
(資産)を減少⇒貸方で処理させます。
例)かねてA社から受け取っていた約束手形10,000円の支払期日となり、取
引銀行より入金の通知を受け取った。
借方 貸方 .
〇/〇 (当座預金) 10000 | 〇/〇 (受取手形) 10000
ということで、今回はここまででございます。
次回からは電子記録債権について勉強してまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございます。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。