お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第二十六回:その他の取引と仕訳(1)未収入金・未払金

こんばんは、santia5です。

 

 

今回からは【その他の取引と仕訳】として、これまで学んできた商品売買/現金預金/

手形/電子記録債権・債務/有形固定資産以外の処理を学びます。

今回から学ぶ取引・仕訳については、必ず債権(資産)と債務(負債)が対になって出

てくるので、この点に注意して学びを進めていきたいと思います。

今回はその(1)未収入金・未払金とその仕訳を学んでまいります。

 

①未収入金・未払金とは

 代金後払いの約束で建物や備品など商品以外のモノの売買が発生した際の、

 あとで代金を受け取る権利を「未収入金(資産)」で処理し、

 あとで代金を支払わなければならない義務を「未払金(負債)」で処理をします。

 代金後払いという意味では「掛け」と同じで、商品・仕入における受け取る権利が

 「売掛金(資産)」、支払う義務が「買掛金(負債)」となります。

②未収入金の仕訳処理

 ※未収入金は「未収金(資産)」という勘定科目で処理することもあります。

 ②ー1:商品以外のモノを売却したとき

     建物・備品など商品以外のモノを売却しその代金を後日受け取るとした時

     の、その受け取る権利は「未収入金(資産)の増加=借方」で処理をしま

     す。

     例)A社は保有する土地αを帳簿価額150万円で売却し、代金は月末に受け取

       ることにした。

             借 方              貸 方      .

       ○/○ (未収入金) 1500000 | ○/○ (土地) 1500000

 ②-2:後日、その代金を受け取ったとき

     後日その代金を受け取ったときは、「未収入金(資産)の減少=貸方」で処

     理をします。

     例)月末となり、売却した土地代=未収入金150万円を現金で受け取った。

            借 方              貸 方       .

       ○/○ (現金) 1500000 | ○/○ (未収入金) 1500000

③未払金の仕訳処理

 ③ー1:商品以外のモノを購入したとき

     建物・備品など商品以外のモノを購入しその代金を後日支払うとした時の、

     その支払わなければならない義務は「未払金(負債)の増加=貸方」で処理

     をします。

     例)B社は土地α150万円を購入し、代金は月末に支払うこととした。

            借 方             貸 方        .

       ○/○ (土地) 1500000 | ○/○ (未払金) 1500000

 ③-2:後日その代金を支払ったとき

     後日その代金を支払ったときは、「未払金(負債)の減少=借方」で処理を

     します。

     例)月末となり、購入した土地代=未払金150万円を現金で支払った。

              借 方               貸 方       .

       ○/○ (未払金) 1500000 | ○/○ (土地) 1500000

 

 

という事で、今回はここまででございます。

次回はその他の取引(2)で、貸付金・借入金と仕訳についてまなんでまいります。

 

ご一読をいただきまして、有り難うございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。