お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第二十八回:その他の取引と仕訳(3)借入金

そういえば昔、銀行ローンからFXに〇〇万円突っ込んだことがあったっけ。

こんばんは、santia5です。

今考えると恐ろしいことをしてたなぁ~。

 

 

ということで今回は、お勉強回の27回目【借入金と仕訳】でございます。

当然ですが、冒頭のような無茶苦茶なお話の事ではございません。 

その定義と仕訳、次いで利息の計算方法について学んでまいります。 

①借入金とは

 企業は資金が不足する場合には銀行や取引先などからお金を借り受ける(そのお金は

 後で返さなければならない)ことがあります。この金銭の借り受けによって生じた、

 後でお金を返さなければならない義務を「借入金(負債)」といいます。

②借入金についての仕訳処理

 ②-1:金銭を借り入れたとき

      銀行や取引先などからお金を借りたときの、後でお金を返さなければならな

      い義務は借入金(負債)の増加=貸方で処理をします。

      例)B社はA社より現金100万円を借り入れた。

            借 方              貸 方      .

      〇/〇 (現金) 1000000 | 〇/〇 (借入金) 1000000

 ②-2:借入金の利息を支払ったとき

      借入金について利息を支払ったときには、支払利息(費用)の増加=借方で

      処理をします。

      例)B社はA社に借入金の利息1万円を現金で支払った。

           借  方             貸  方     .

      〇/〇 (支払利息) 10000 | 〇/〇 (現金) 10000

 ②-3:借入金を返済したとき

      借りたお金を返した時には、借入金(負債)の減少=借方で処理をします。

      例)B社はA社に対する借入金100万円を現金で返済した。

           借 方              貸 方       .

      〇/〇 (借入金) 1000000 | 〇/〇 (現金) 1000000

 

 ※役員からの借入金は「役員借入金」という勘定科目を使用する場合があります。

 

③利息の計算

 貸付金や借入金の利息は、年利率と貸付(借入)期間=月数によって以下の計算式で

 求めます。

 利息=貸付(借入)金額×年利率×(○ヶ月/12ヶ月) ⇒()内は分子/分母

 例)取引銀行に借入金400万円を返済し、利息とともに当座預金口座から支払った。

   なお、利息の年利率は3%で、借入期間は10ヶ月である。

   ※ 4,000,000円×3%×(10ヶ月/12ヶ月)=100,000円

    =120,000円×(10ヶ月/12ヶ月)=100,000円

    =20,000円×(5ヶ月/6ヶ月)=100,000円

    =20,000円×5=100,000円

          借 方             貸 方     .

   ○/○ (借入金) 4000000 | ○/○ (現金) 4100000

   ○/○  (支払利息) 100000 |

 

 

という事で、今回はここまででございます。

次回は手形貸付金・手形借入金について学んでまいります。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。