お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第五十八回:帳簿(15)補助簿より商品有高帳.2
こんばんは、santia5です。
本日は税理士資格取得に向けた簿記3級のお勉強記録。
58回目の今回は【商品有高帳】の2回目でございます。
前回は商品有高帳とは何かと、2つの方法についての概要を学びました。
今回は方法の1つ、先入先出法での商品有高帳の記入について学びます。
⓪【復習】商品有高帳の記入手順・ルール
(1)商品有高帳は商品の種類ごとに記入します。
(2)摘要欄には取引の内容を簡単に記入します。
(3)受入欄には受け入れた(仕入れた)商品の数量・単価・金額を記入します。
(4)払出欄には払い出した(売り上げた)商品の数量・単価・金額を記入します。
(5)残高欄には取引後の数量・単価・金額を記入します。
①先入先出法とは
先入先出法とは、先に受け入れた商品から先に払い出されたと仮定して商品の払い出
し単価を計算する方法です。
②先入先出法による商品有高帳の記入例
※使用する「りんご」の取引例
11月 1日 前月繰越 20個 @100円
11月 5日 仕入 40個 @130円
11月10日 売上 30個 @400円(売価)
11月15日 仕入 30個 @160円
11月20日 売上 50個 @410円(売価)
商品有高帳
(先入先出法) りんご .
日付欄 | 摘 要 | 受 入 | 払 出 | 残 高 |
| |数量|単価|金額|数量|単価|金額|数量|単価|金額|
11/1 |前月 繰越| 20| 100|2000| | | | 20| 100|2000|
11/5 | 仕 入 | 40| 130|5200| | | | {20| 100|2000|
| | | | | | | | {40| 130|5200|
11/10 | 売 上 | | | | 20| 100|2000| | | |
| | | | | 10| 130|1300| 30 | 130|3900|
11/15 | 仕 入 | 30| 160|4800| | | | {30 | 130|3900|
| | | | | | | | {30 | 160|4800|
11/20 | 売 上 | | | | 30| 130|3900| 10 | 160|1600|
| | | | | 20| 160|3200| | | |
11・30 |次月 繰越| | | | 10| 160|1600| | | |
| | 90| |12000| 90| |12000| | | |
| | | | | | | | | | |.
12/1 |前月 繰越| 10| 160|1600| | | | 10| 160|1600|
③先入先出法での記入手順・ルール
(1)商品を受け入れた時は受入欄に記入し、残高欄に受入後の残高を記入します。
座高欄は単価の異なるものごとに分けて記入し、中カッコでくくります。
(2)商品を払い出した時は払出欄に原価で記入し、残高欄に払出後の残高を記入し
ます。先入先出法では先に受け入れたものから先に払い出すと仮定する為、払
出欄は単価の異なるものごとに分けて記入し、中カッコでくくります。
(3)月末になったら摘要欄に「次月繰越」と記入し、払出欄に月末の残高(直前の
残高欄の内容)を赤字で記入します。
(4)次月繰越を記入したら、受入欄と払出欄でそれぞれ数量と金額を合計し、二重
線を引いて締め切ります。
(5)次月に備えて前月繰越の記入をします。受入欄と残高欄に繰り越した商品の数
量・単価・金額を記入します。
ということで、本日はここまででございます。
次回は商品有高帳のもう一つの方法「移動平均法」での記入を学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。