お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第六十二回:帳簿(18)仕訳と帳簿

こんばんは、santia5です。

 

税理士資格取得にむけた簿記3級のお勉強記録。

62回目の本日は【仕訳と補助簿】でございます。

ここまで17回に渡って学んできた「補助簿」の総括として、日常行う仕訳との関係を学

んでまいります。

 

①仕訳から補助簿への記入まで

 取引が発生したら仕訳帳に仕訳し、その後に総勘定帳へ転記します。そして必要に応

 じて取引の内容を補助簿に記入します。

 どのような取引の場合にどの補助簿に記入するのかは、仕訳の勘定科目に注目して判

 断することになります。

②仕分けの勘定科目と対になる補助簿

 勘定科目          補助簿

 現金        ⇔   現金出納帳

 当座預金      ⇔   当座預金出納帳

 小口現金      ⇔   小口現金出納帳

 受取手形      ⇔   受取手形出納帳

 支払手形      ⇔   支払手形出納帳

 売掛金       ⇔   売掛金元帳(得意先元帳)

 買掛金       ⇔   買掛金元帳(仕入先元帳)

 売上        ⇔   売上帳・商品有高帳*

 仕入        ⇔   仕入帳・商品有高帳*

 建物        ⇔   固定資産台帳

 備品        ⇔   固定資産台帳

 車両運搬具     ⇔   固定資産台帳

 減価償却費     ⇔   固定資産台帳

 減価償却累計額   ⇔   固定資産台帳

 *商品を売り上げたときや仕入れたときは、商品の移動があるため商品有高帳にも記

  入をします。仕入戻しや売上戻りの場合も商品の移動があるため、やはり商品有高帳

  に記入をします。

③補助簿の取り扱いについて

 補助簿の種類が多岐に渡るのは、企業・事業主によって管理したい勘定科目や項目が

 異なるためです。

 例えば手形取引を頻繁に行っている企業では手形記入長を作成して管理するのがよい

 ですが、反対に手形取引を行っていない企業では手形記入帳を作成する必要がありま

 せん。このため簿記では、「必要であろう補助簿」を列挙し、「そこから必要なもの

 を選ぶ」というスタンスを取っています。

 

 

という事で、本日はここまででございます。

日常行う簿記の作業についての学びはここまででひと段落となりまして、ここからは決

算に関連する簿記の作業について学びを始めてまいります。

次回は「試算表」について学んでまいります。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。