お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第107回:決算整理(11-8)

税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。

 

107回目の本日は【決算整理】の26回目。

今回と次回で、有形固定資産についてその売却について振り返ります。

 

①有形固定資産の帳簿価額について

 事業を運営するなかで、有形固定資産を売却することがあります。

 有形固定資産を売却したときは、売却価額と帳簿価額との差額を固定資産売却損(費

 用)または固定資産売却益(収益)で処理します。

 帳簿価額とは帳簿上に記載されいている金額のことをいい、取得原価から減価償却

 計額を差し引いた金額となります。

 ※帳簿価額=取得原価ー減価償却累計額

②有形固定資産を売却したとき

 有形固定資産を売却したときは、有形固定資産の帳簿価額を減少させます(資産の減

 少=貸方)。

 間接法の場合には、売却した有形固定資産の取得原価と減価償却累計額を減少させる

 ことになります(資産のマイナスを表す勘定科目の減少=借方)。

③売却価額<帳簿価額の場合

 帳簿価額よりも低い金額で有形固定資産を売却することとなったときには、損失が生

 じることになります。この場合の損失は、固定資産売却損(費用)で処理をします。

 例)当期首において備品(取得原価10,000円、減価償却累計額5,400円)を4,000円で

   売却し、代金は月末に受け取ることとした場合の取引を、間接法によって仕訳を

   する。

   ③-1:帳簿価額を算出する

       10,000円ー5,400円=4,600円

   ③-2:売却損益を算出する

       4,000円ー4,600円=̠△600円(売却損)

   ③-3:仕訳をする

       仕訳 : (未収入金)      4000 (備品) 10000

            (備品減価償却累計額) 5400

            (固定資産売却損)     600

 

ということで本日はここまで。

次回も引き続き、有形固定資産の売却について振り返ります。

 

ご一読を頂きまして、有り難うございました。

ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。