お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第三十回:その他の取引と仕訳(5)前払金
こんばんは、santia5です。
今日はお勉強回30回目【前払金】でございます。
「前払金とは」「その注意点は」「仕訳の方法」について学んでいきましょう。
①前払金とは・・・
商品の仕入れに先立ち、商品の注文時に代金の一部を「内金」や「手付金」として前
払いすることがあります。
この場合、支払った金額の分だけ後で商品を受け取る権利が発生することになりま
す。この後で商品を受け取る権利を「前払金(資産)」として処理をします。
②前払金に関する注意点
商品を注文した段階では、まだ仕入(費用)の計上は行いません。
仕入(費用)を計上するのは、商品を受け取ったときとなります。
③前払金の仕訳処理
②ー1:内金や手付金を支払ったとき
商品を注文したときに内金や手付金を支払った場合は、支払った金額を前払
金(資産)の増加=借方で処理をします。
例)A社はB社に商品Bを10,000円注文し、内金として4,000円を現金で支払
った
借方 貸方 .
○/○ (前払金) 4000 | ○/○ (現金) 4000
②ー2:商品を受け取ったとき
(注文時に内金や手付金を支払っていた場合で)後日、商品を受け取ったと
きは、それにより(内金・手付金を支払った際に発生した)後で商品を受け
取る権利がなくなるため、前払金(資産)の減少=貸方で処理をします。
例)A社はB社より商品Bを10,000円仕入れ、代金のうち4,000円は注文時に
支払った内金と相殺し、残額を掛けとした
借方 貸方 .
○/○ (仕入) 10000 | ○/○ (前払金) 4000
| (買掛金) 6000
ということで、本日はここまででございます。
次回はこの前払金の対となる勘定科目「前受金」について学んでまいります。
ご一読をいただきまして、ありがとうございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越し下さいませ。