お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第三十二回:その他の取引と仕訳(7)仮払金
こんばんは、santia5です。
今日はお勉強回の32回目【仮払金】でございます。
「仮払金とはなにか」と「その仕訳方法」について学んでまいります。
①仮払金とは・・・
従業員が出張(会食等)に行く場合、予め必要となる金額(費用)を概算額で渡して
おくことがあります。
この場合、現金の支出があっても支払内容や金額が確定をしていないので、一時的に
仮払金(資産)で処理をしておくことになります。
②仮払金の仕訳処理
②-1:概算額を支払ったとき
従業員が出張するにあたり、概算額を現金で渡したもののその内容や金額が
未確定なときは、一時的に仮払金(資産)の増加=借方で処理をします。
例)従業員Aの出張にあたり、旅費の概算額30,000円を現金で前渡しした。
借 方 貸 方 .
〇/〇 (仮払金) 30000 | 〇/〇 (現金) 30000
②-2:仮払金の内容や金額が判明したとき
従業員が出張から戻り旅費の金額が判明した際など、仮払金の内容や金額
が確定した場合には、仮払金(資産)から該当する勘定科目に振り替える⇒
仮払金(資産)を減少=貸方で処理し、実際に使用が該当する勘定科目で処
理(再計上)します。
例)従業員Aが出張から戻り、概算額30,000円のうち旅費交通費として
26,000円をしようしたと報告を受け、残額4,000円は現金で受け取った
借 方 貸 方 .
〇/〇 (旅費交通費) 26000 | 〇/〇 (仮払金) 30000
〇/〇 (現金) 4000 |
ということで、本日はここまででございます。
次回はこの仮払金の対となる勘定科目「仮受金」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。