お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第四十一回:その他の取引と仕訳(16)株式の発行
こんばんは、santia5です。
税理士資格取得のための簿記3級のお勉強記録、
本日はその41回目【株式の発行】でございます。
①株式会社とは
株式会社とは、株式を発行して多額の資金を調達する企業形態をいいます。
株式会社では、出資してくれた人(株式を買った人)を株主といいます。
※事業規模が大きい場合には、多くの事業資金(元手=例えば100億円)が必要とな
り、それは事業主個人の貯金取り崩しや身近な人からの資金提供だけでまかなうこ
とはできません。
そこで100億円をもっと細かい単位=株に分けて、1株10万円なら10万株・1株5万
円なら20万株の株式を発行し、少額ずつ大勢の人から出資してもらうのです。
この様に株式を発行して多額の資金を調達する企業形態が、株式会社なのです。
②株式の発行
株式会社では、会社を設立するときと設立した後の増資時に株式を発行します。
増資とは会社設立後に株式を発行して資本金(資本)を増加させることをいいます。
③株式を発行したときの仕訳処理
設立時も増資時も処理自体は同じで、株式を発行したときは原則として払込金額の全
額を資本金(資本)の増加=貸方で処理をします。
例)A株式会社は会社の設立にあたり、株式10,000株を1株当たり5千円で発行し、全
株式の払い込みを受け、払込金額は当座預金とした。
※5000円×10,000株=50,000,000円
借 方 貸 方 .
〇/〇 (当座預金) 50000000 | 〇/〇 (当座預金) 50000000
例)A株式会社は取締役会により増資を決議し、株式2,000株を1株あたり6,000円で発
行し、全株式の払い込みを受け、払込金額は当座預金とした。
※6000円×2,000株=12,000,000円
借 方 貸 方 .
〇/〇 (当座預金) 12000000 | 〇/〇 (当座預金) 12000000
ということで、本日はここまででございます。
次回は「訂正仕訳」について学んでまいります。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がございましたら、どうぞまたお越しくださいませ。