お勉強の回 ~税理士へのいばら道~ 第122回:売上原価勘定で算定する売上原価
税理士資格取得に向けた、簿記3級のお勉強記録。
122回目の本日は、【売上原価勘定で算定する売上原価】について学びます。
①売上原価勘定で算定する売上原価
決算整理事項の1つである「売上原価の算定」では、“仕入勘定で算定する場合”と“売
上原価勘定で算定する場合”があります。
売上原価を売上原価勘定で算定する場合では、決算において新たに売上原価勘定を設
けて、売上原価勘定に期首商品棚卸高・当期商品仕入高・期末商品棚卸高を集計し、
売上原価勘定で売上原価を計算します。
具体的には、まず①期首商品棚卸高を繰越商品(資産)から売上原価(費用)に振り
替え、次に②当期商品仕入高を仕入(費用)から売上原価(費用)に振り替えます。
そして最後に③期末商品棚卸高を売上原価(費用)から繰越商品(資産)に振り替え
ます。
例)決算において、売上原価を算定する。
期首商品棚卸高は1,000円、期末商品棚卸高は2,000円、当期商品仕入高は10,000
円であった。なお、売上原価は売上原価勘定で算定すること。
(1)仕訳
① (売上原価) 1000 (期首商品棚卸高)1000
② (売上原価)10000 (仕入) 10000
③ (繰越商品) 2000 (売上原価) 2000
(2)算定
1000+10000-2000=9000円
ということで、本日はここまで。
次回は「ICカードの処理」について学びます。
ご一読を頂きまして、有り難うございました。
ご縁がありましたら、どうぞまたお越し下さいませ。